ステーキ割烹富士

古い座敷を新たなステーキコーナーに

改築前は、表の店とその奥に和室三室の古い木造平屋の離れの座敷がありました。
そこへのアプローチは、表の店の厨房からのサービス動線と客の動線が一緒になっていて、雑然としたものでした。
若いオーナー御夫婦のご希望は、「客と向き合い丁寧なもてなしのできる、新しいステーキコーナーを造りたい」、とのこと。
庭のデザインと共に外部空間を半内部空間に変え、アプローチを魅力的に演出し、木造平屋の離れ三室の座敷を、新しいステーキコーナーとして、一つの大空間に改造しました。

質にこだわった-食材と 空間の質

客室へは、サービス動線と分け、外部の庭からからのアプローチとし、パーゴラ風の屋根を設け、塀沿いに、石・苔・樹木を配した庭造りをデザインしながら、来店者に道行を楽しんでもらえるようなアプローチを演出しました。
また、室内からも雪見障子越しにその庭の景色が楽しめるようにしています。
宴会の需要に応じて、大広間として使用したり、稼動間仕切りで個室として使ったり、用途を広げ、掘りごたつのカウンターは店主と客の目線を合わす為に、ステーキ厨房を掘り下げました。
振舞う料理の質に負けないよう、室内空間も本物の材料にこだわり、
カウンターはタモの厚板の無垢材、床は和栗、カウンターバックの壁はいぶしタイル、レンジフードもタモの格子で囲っています。

改築前

改築後